トレーニングを行う。
経験したことある方はわかると思いますが、意外と難しいです。
反対に選手側の目線から見ると、淡々と行われているトレーニングですが、実はそれ、ものすごく緻密に計算されているのです。
今回はドイツでトレーニング(特にテクニック)を組む際に大事にされているポイント7つと具体的な方法2つを紹介したいと思います。
目次:
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サッカーのトレーニングで注意すべき7つのポイント
その1.可能な限りボールを使ってトレーニングする(楽しみながら)
サッカーの練習に来ている子供たちに対して、「走ってこい」と言っている指導者の方を稀に見かけるのですが、もったいないです。
ウォーミングアップとして走らせているのかもしれませんし、または単純に心肺機能の向上が目的で行っているのかもしれませんが、ボールを使ってその目的が果たせるのであれば、そちらの方が好ましいです。
また、練習が楽しい、サッカーが楽しいと思わせることも指導者としての大きな役割だと考えられています。
その2.早い段階で両足を使うトレーニングをする
例えば、リフティング。
利き足のみで100回つける子よりも左右差なく30回つける方が大事だということです。
キックも同じで左右同じ様にストレスなく蹴れるようにしてあげること、この際もその1で挙げたように楽しみながらの部分を大切にしながら、トレーニングを組んだ方がいいでしょう。
その3.意識から無意識へ
『テクニック=ドリブルじゃない!ドイツサッカーの指導でも大切な6つのポイント』の記事でも書いたのですが、最初は意識しながらがベストです。
例えば、足の角度や当てる部分、行うトレーニングも徐々に無意識にその動作を行わなければいけないように仕組み作りしてあげることが大事です。
その4.簡単から難しいへ
最初から難しいトレーニングを行ってしまうと、選手たちは自信を持つことが出来ませんし、かと言って簡単すぎると、つまらない練習になってしまします。
選手個々の能力、チーム全体としての能力を見ながら、臨機応変に対応していく必要があります。
その5.単純から複雑に
その3と4に似ているのですが、最初から複雑な、2つも3つもルールをつけて選手を縛ってしまうと、選手たちは何のためのトレーニングをしているのかわからなくなってしまいます。
まずはわかりやすく、スッとそのトレーニングに入っていけるようなトレーニング心がけましょう。
その6.負荷と回復の理想的な割合の原理原則
人間の身体は基本的に傷つけて回復させることによって成長していきます。
ですがその割合を間違えてしまうと怪我の原因になってしまうことがあります。
例えば、休憩の時間が短すぎた場合、傷ついた筋肉が回復しきれずに次のトレーニングに入ってしまうので、もちろん怪我のリスクが高まります。
逆に、休憩の時間が長すぎた場合は筋肉が回復しきってしますので筋肉は現状維持を続けることになります。
その7.持久力トレーニングより筋力トレーニングよりスピードトレーニング
少し分かりにくくなってしまいましたが、優先順位としてまずはスピードトレーニング。
『サッカーに必要なスピードとは?「ドイツ式トレーニング」6つのポイント』にも書きましたが、少年期は成人に比べて速筋にも遅筋にもなりうる筋肉が多く存在します。
そしてそれらを速筋に変えていく作業がスピードトレーニングということです。
ですので、少年期は特に積極的にスピードトレーニングを取り入れてほしいと思います。
まとめ:トレーニングの指導も意識することが大切!
以上が注意すべき点7つになります。
単純なトレーニングを繰り返すだけではありません!
知っていたものもあれば、意識していなかったものもあるかと思います。
今一度確認して日々のトレーニングに活かして頂ければと思います。