「子供から出来る!楽しい!ウォーミングアップの大きな2つのポイント」

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トレーニングの導入部分であるウォーミングアップ。

大きな目的としては体を温めること。その後のメインのトレーニングに向けた準備という大きな役割があると思います。

バサラマインツではそれと同時にその日のトレーニングを決定づける雰囲気づくりとしても、大きな意味がウォーミングアップにはあると考えています。

日本人の選手であれば真面目ですし、自分でトレーニングに対してのモチベーションを高めて集中力をピークに持ってきてくれるかもしれませんが、ドイツ人で特にアマチュアの選手は学業や仕事がメインですし、全員が高いモチベーションで練習に挑むわけではありません。

そんな中でも楽しく練習を行うこと、これが最終的に練習の密度や効果を上げる事につながると思います。

今回は簡単に誰でも楽しく行えるウォーミングアップを紹介していきます。

1.トレーニングの様子を動画で確認!

2.楽しいウォーミングアップでトレーニングをスタートする

どのようにその日のトレーニングをスタートできるかで、そのトレーニング全体がどうなるのかが決まるといっても過言ではありません。

これは誰にでも経験があるかと思いますが、何かを熱中して楽しんでいるときほど、集中して物事に取り組むことができ、結果としていい方向にことが進むことが多いかと思います。

サッカーのトレーニングも同じで、選手たちが楽しくトレーニング出来ている時ほど、選手たちは自分達で盛り上げ、声を出し、集中してトレーニングをすることができています。

そしてその雰囲気を作り出すために、ウォーミングアップが大事となるのです。

逆に、何となくいつもと同じメニューでトレーニングに入っている。例えば二人組の基礎練であったり、ブラジル体操など、同じことを繰り返していくうちに選手たちはそれに慣れていき、それは飽きへと繋がっていきます。

何も刺激されることなく、いつもと同じルーティーンで練習に入る。何となくだらだらした雰囲気がトレーニング中続いてしまう。せっかくの時間がそれだともったいないですよね。

ただし、集中力を作るために、または自分の体の状態を知るために毎日同じことを繰り返すことは非常に大切です。ですので決してルーティーンが悪いと言っているわけではなく、いい雰囲気でトレーニングに臨むために工夫が必要であるということです。

また、一つ付け加えなければいけないこととしては、楽しい=すべてOKではないということです。しっかりと集中して、トレーニングの一環として楽しめているのか。レベルの低い次元で楽しんでいないか。この点をしっかりと認識し判断する必要はあると思います。

3.トレーニングのやり方を解説

まずはこのトレーニングのやり方を解説していきます。
タイトルでも言っている通り、誰でも簡単に行えますし、またアレンジが効きやすいトレーニングでもあるのでぜひご自身で色々とチャレンジしてみて下さい。

指導者×1人
選手×2〜5人

ステップ1

ボールは指導者の方が持ちます。

選手は投げられたボールに対して指導者の方のコマンドに沿って返球していきます。

1つ目のステップとしては、指導者のコマンドが
頭→手で返球する
手→頭で返球する

ステップ2

ステップ1に慣れてきたら少し難易度を上げていきましょう。先程のコマンドにさらに条件を加えていきます。
1→ステップ1での頭と同じ意味
2→ステップ1での手と同じ意味

ステップ3

ステップ2を問題なく出来るようであれば、さらに難易度を上げます。
ボールを2球用意して下さい。この2球は色違いや柄が違うなど識別できるものを用意します。
(ここでは色を使って説明します)

黒色のボール→今までと同じルール通りのリアクションを行い返球する。
緑色のボール→今までのルールを全て逆にしてリアクションを行い返球する。
(緑色のボールで頭と言われたら、そのまま頭で返球する)

ここまでが一つの流れとなります。これを例えば、3回ミスした人から失格というようなルールにし、誰が一番かを決めるなどすればかなり盛り上がります。
またこれらをサッカーに少し近づけ、リフティングで行うこともできます。

リフティング編

リフティングでは指導者と選手として分かれるのではなく、全員参加する形となります。

この時も基本はパスの出し手のコマンドによって受けてのリアクションが変わっていく形です。例えば、
ダイレクト→2タッチして次の人とにパス
ツータッチ→ダイレクトでパス
何も言わなかった場合は受けてフリータッチとなります。

4.このウォーミングアップの2つのポイント

1-遊び感覚で行える

サカストでは一貫して「楽しむ」ということを大切にしていきました。まずは楽しくサッカーをすること。それが結果としてサッカーを好きにさせ、向上心を生み、努力させてくれると考えるからです。

そう言った意味でも、例えば対戦形式にして盛り上げたり、勝敗をつけることで遊び性、ゲーム性を持たせ、トレーニングを盛り上げていくことが非常に重要になります。

それが例えば、毎日ふたり組の対面パスでトレーニングをスタートした場合。もちろん止める、蹴るなど基本的なテクニックがなければ結局はサッカーは楽しくなりません。

しかし、同じトレーニングを毎日続けた場合だと特に子供たちは「サッカーがつまらない」と思うかもしれません。そうなるとその後のトレーニング、もっと大きく見るとその後のサッカー人生にも影響を与えるかもしれないのです。

2-ウォーミングアップに脳トレの要素をプラス

サッカーというスポーツは多くの情報をもとにそ、れらを認識して判断し、決断を瞬時に下さなければいけません。そのためにまずはきちんと状況を把握して、判断し、正確に実行するということが大事になってくるのです。

もっと具体的に言うと、サッカーは1人ではなく11人、さらに言うならば、22人で行うスポーツです。また基本的には止まることがないスポーツでもあるので、一瞬で全ての状況が変化していきます。

味方の位置、ボールの位置、敵の位置、スペースの場所、、、。これら多くの要因をもとに一瞬で判断するといった要素をこのトレーニングでは鍛えることができます。

最後に紹介したリフティングのトレーニングでは、単純に1人でリフティングをする、2人組でリフティングをするのであれば、基本的には簡単な技術練習になるでしょう。

ですが、少しだけ判断の部分を付け加えるだけで、普段問題なく行えるテクニックが行えなくなるのです。

そしてこれは、実際の試合でも良く起こりうる状況だと考えます。目まぐるしく変わる状況の中、普段なら通すことのできる1本のパスが通せない。普段なら止めることのできるボールをトラップできないなどです。

ですので、技術練習を行うにしても、こういった判断の要素を、場合によっては付け足すことで、さらに実践に近いトレーニングを行うことができるのです。

まとめ:ウォーミングアップから雰囲気づくり

トレーニングの雰囲気というのは非常に大切です。

質の高い、濃いトレーニングを行うためにも、チームの雰囲気づくりを意識しましょう。

そしてそのためにも今一度、ウォーミングアップをそういった観点から考えるようにしてみて下さい。

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