必要なキックとは?ドイツサッカーで必要な6種類のキックと練習など

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サッカーには色々な種類のキックがあります。

また、それがパスなのか、シュートなのかでもキックの仕方が変わってきます。

今回は、ドイツサッカーにおいての各キックの種類や定義などを紹介します。

何故、各キックを確認する必要があるのか?

それは、何のためのキックなのか、いつ使われるのか、などをしっかり理解したうえでトレーニングを行うのと、そうでないのとでは雲泥の差があるためです。

むやみやたらに「蹴れ!」と小さなお子さんを応援している親をよく目にします。

そうではなく、子供がシッカリと意思と目的をもってキックすることが大切です。そのための基本バイブルにして下さい。

目次:

0.実際に試合で使われる6種類のキックを動画で見てみよう!

1.キックの長さによりショートキックとロングキックがある!

サッカーは団体競技であるため、試合の基本となるのがパスです。

キックというと、「シュート」を連想しがちですが、パスでしっかりと繋げていかないとシュートはありません。

そのパスには2つの種類があります。

ショートキック

試合で最も使われるパスが短い距離でのショートキックです。

プロの試合でもテンポの速いダイレクトパスなどにも使われます。

小さなお子さん、またはキックの精度に悩んでいるなら、フォームなど先ずはこのショートパスから見直すようにしてみましょう。

詳しい内容は、『ショートパス|ドイツと日本との考え方の違いとは?2種類以上のパスと練習方法』を参考にしてみて下さい。

ロングキック

ショートパスにはない、ダイナミックな展開を生むのがロングキックです。

試合で頻繁に使われることはないのですが、試合を打開する、または一気にゴールに近づけるなど利点は多くあります。

ショートパスが基本とすると、ロングキックは応用です。『サッカーのロングキックの蹴り方|2つのコツと「ドイツ式」正しい練習方法』を参考にしてみて下さい。

2.ゲームで使うキックの種類と定義・練習方法など

ここでは、シュートなどでも使うキックを紹介していきます。

勿論、ショートパス、ロングパスでも使えるので、考え方は同じです。

インサイドキック

まずは基本となるインサイドキックです。

皆さんご存知であると思いますが今一度確認していきたいとお思います。

キックの種類としては、足の内側を使うキックとなります。短い距離、浮かせない、そして正確なパスを行いたいときにこのキックを使用することが多いです。

サッカー初心者~上級者まで、試合で最も使うキックの種類となります。これはドイツでも同じです。

詳しい内容は、『サッカーの「インサイドキック」とは?4つの基本の蹴り方とドイツ式練習例など』を確認して下さい。

インフロントキック

このキックは足の甲と内側の間に当てるキックになります。

凡庸性が非常に高いキックで、インサイドキックと同様に絶対にマスターしたいキックの種類です。

短い距離(ショートキック)から長い距離(ロングキック)、低いボールから高いボールまで基本的にはなんにでも使えるキックの種類となります。

特にカーブをかけたりする時に使用されるので、センタリングやシュート、効果的なパスのときに多く使われるでしょう。

また、ゴールキックもこのインフロントキックが主となります。

インステップキック

こちらも聞いたことがあると思います。

足の甲をボールに対して真っ直ぐ当てるキックで、強いシュートを打つ場合に使用されることがほとんどです。

インフロントキックの時よりも遠くに飛ばす場合、にもこのキックが使用されます。

アウサイドキック

こちらは足の外側で蹴る方法になります。

定義としては短い距離から中距離までのパス、高さは低いボールから高いボールまでとなっています。

今までに挙げた3つのキックと比べると使用度は低いです。

しかし、キックに入るまでのモーションが少なく、相手に読まれにくいキックであることから非常に効果的なパスを出せる方法でもあります。

ですがその分キックとしては難しく、インサイドキックと比べるとミスも起きやすいため、監督によっては好まない方もいます。

詳しい内容は、『ドイツサッカーでもよく使う!2つのアウトサイドキックの蹴り方』を確認して下さい。

ボレーキック

中(膝上から胸くらい)の高さから高いボールに対してのシュート、パスのテクニックになります。

ヘディング

頭を使ってパスまたはシュートする方法です。

ドイツの基本的な定義としては、前方向に対して片足で空中に踏み切ることとされています。

以上がサッカーの基本的なキックの種類となります。

これらを理解した上でトレーニングをすることがとても大切です。

シュートの練習方法

例えば、今行っている練習ではどういったテクニックが必要なのか、またはこのテクニックを鍛えたいから、こういったトレーニングをしようとか、そういった考え方からもトレーニングを組むことが出来ます。

例えば、シュート練習を行うとして、ゴールに対して正面からのシュート(図1)だとインステップキックが多く使われるでしょう。

ですがそのシュートの角度をゴールに対して45度の角度(図2)に設定してあげるとよりインフロントキックが要求されることになります。

(図1)

(図2)

ドイツ流!ポジション別でよく使うキックの種類と練習

ポジションによってもより求められるテクニックの種類というものがあります。

例えば、センターバックなら遠くにはじくヘディングであったりロングキック(より遠くに飛ばすことになるのでインステップキック)が求められますし、サイドの選手なら先ほども述べましたが、中に切り込んでのシュート(インフロントキック)やセンタリング(インフロントキック)が多くなることだと思います。

ボレーシュートはFWの選手以外は中々使う機会は少ないでしょう。

ドイツでは17歳くらいからより専門的なトレーニングを行うことが好ましいとされており、また選手自身も自分のポジションでは何が必要になるのかを考えています。

もちろんこれが正解というわけではありません。

例えば、中田英寿選手は中距離以上もインサイドキックで蹴っていましたし、選手個人個人によってやりやすさも違うでしょう。

ですが基本となる考え方や形がなければ応用も利きません。

今後練習を考える際には、戦術的な部分だけではなく、テクニックの部分にも目を向けて見て下さい。

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