パススピードが鍵?!ドイツサッカー式パス練習と6つのポイント

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ドイツサッカーと言えば何をイメージしますか?

イタリアといえばカテナチオ、スペインであれば美しいサッカー。

ドイツ、ブンデスリーガといえば・・・

  • 屈強な選手たちが身体と身体をぶつけ合い闘う
  • そしてとりあえず縦に速い

など、そんなイメージを持っている方が多い方と思います。

今でこそバイエルンミュンヘンやボルシアドルトムントの様にテクニックの上手い選手が集まっているクラブであればボールを保持する時間も長く、パスを繋ぐイメージもあるかも知れませんが、全体的に見ればそんなことはありません。

特にリーグのレベルが下がれば下がるほど「奪ったら前に」のプレーが多くなる印象があります。

目次:

動画でドイツ式のパス練習を見てみよう!

ドイツサッカーの1つの評価基準「パッキング」

ドイツではサッカーの分析基準の1つの指標として「パッキング」というものが存在します。

これは、例えば相手の中盤の選手が4枚横並びにブロックを形成していたとして、味方のボランチの選手がその間を通して自チームのフォワードの選手にパスを通すことに成功したとします。

その時に1本のパスで相手選手を4人置き去りにしたということになり、これが評価の対象になります。要は1本のパスでどれだけ相手のゴールに近づくことが出来たのかということです。

では今回はFCバサラマインツでよく行っていうパストレーニングを紹介したいと思います。

ドイツ式パスのトレーニング方法

やり方としては4人×4人の形で選手を配置します。

この人数はチームの状況によって自由に変更して下さい。または1つのバリエーションとして現在のチームのフォーメーションの形で行なっても良いかと思います。

1列目の選手が2列目の選手にパスをします。2列目の選手であれば4人の誰でも構いません。パスされた選手は再び1列目の選手にボールをバックパスします。この時も1列目の選手であれば4人のうち誰でもOKです。

バックパスを受けた選手は2列目を越して3列目の選手にパスします。この時2列目の選手たちは3人目として全員がボールをもらいに行く準備をします。

この流れを繰り返すので次は2列目から4列目にひとつ飛ばしてパスすることになります。最後の4列目の選手たちはボールを3列目の選手に落とした後、フォワードが裏に抜ける動きでボールを受けて終了です。

やり方として以上になります。

動画を見ていただいた方が分かりやすいかとは思いますが、非常にシンプルなトレーニングです。そしてこのトレーニングで注意して欲しいポイントを6つお伝えしていきたいと思います。

ポイントその1.ミスした後のプレーが大事

サッカーというスポーツはミスをすることが前提のスポーツだと思います。

手ではなく足でボールを扱うのですからミスの確率は高いわけです。

ですのでもちろんこのトレーニングでもミスが起きます。落とすボール、バックパスがずれてしまった、奥の選手に当てるボールが浮いてしまった。

この際にミスした事自体にコーチングするのではなく、ミスした後の選手のリアクションに対して声がけをしてあげましょう。試合中と同じですよね。

パスがずれたからと言ってプレーはやめません。ずれた先の選手がカバーしてあげましょう。浮いたボールが飛んできたなら落ち着いてコントロールしてその先のプレーに早く移行できる様にする事です。

ポイントその2.落としのボールを質を考えよう

落としのボール、バックパスの質に注目しましょう。

落とした後、ということは前向きの選手が自由にパスを選択できるシーンだという事です。その選手に対して速いボールを足元にパスすればどうでしょうか?

トラップもしなければいけませんし、次のプレーを考える時間もありません。

余裕を持って次のプレーに移行できる様にパスの質、速度を考えてプレーしましょう。

ポイントその3.縦に当てるボールは速さを意識しよう

ひとつ飛ばして奥の選手に当てるパス。

これは冒頭でお話ししたパッキングでいうところの置き去りにするパスに当たります。

ですのでなるべくパスのスピードを意識してキックする様にして下さい。丁寧にパスすることを考えるばかり遅くなってしまっては元も子もありません。

サカストでは何度も言っていますが、ドイツでは縦に速い攻撃を行うためにもこのパススピードはかなり重要な要素となります。

またパスを出すまでがパスの出し手の責任、そこから先は受け手の問題と割り切っている部分もドイツではあるので、ミスを恐れずどんどん速いボールをパスすれ練習をしてみて下さい。

ポイントその4.最後の部分ではオフサイドに気をつける

4人目の選手は裏に抜ける様にパスを受けてもらいたいのですが、その際細かい部分ではありますがオフサイドにならない様に気をつけて下さい。

最終ラインに置かれたマーカーをオフサイドラインだと仮定して、例えば1度膨らんでオフサイドにならない様にする、自分で抜け出すスペースを作るなど工夫してみて下さい。

ポイントその5.斜めのボールを出せたらベター

この練習を行っていると左2列、右2列で別れてしまうことがあります。

試合中に置き換えて考えてみましょう。左サイドで攻撃しているとして、相手はもちろん攻撃されている側に選手をずらすことになります。その時に斜め、ダイアゴナルのボールが右サイドに入ったら?大きなチャンスになりますよね。

ポイントその6.全員が準備する(3人目の選手)

このトレーニングでは4人のうち誰にでもパスができます。

1番右側の選手がボールを持っているからと言って1番の左側の選手が寝ていても良いわけではありません。

常にボールが来るかも知れないと準備することが大事になります。また自分の列を超えた後も大事で3人目の選手として4人全員が反転してボールを迎えに行くこと。

この点も大事なコーチングポイントとなります。

今回のトレーニングでは全てがダイレクトで行われていますが、例えばターンさせてみたり、フリックで前の選手に当てることができる様にするなどさらに様々なバリエーションが可能だと思います。

ぜひ1度取り組んでみて下さい。

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