【ドイツサッカー】3つの方向からパスが来る?!簡単で楽しいリアクションシュート練習

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サッカーの練習の中で何が好きですか?

と言った質問をした時、多くの選手はシュート練習と答えるのではないでしょうか?

シュートする、ゴールすることはサッカーの中でも特に特別な瞬間であり、最も楽しい瞬間でもあります。

では実際に試合でゴールを決めるためにシュート練習を行えているでしょうか?

パスを受けてトラップしてゴールキーパーを見てゆっくりゆっくりシュートを打つ。

この動作は実際の試合の中ではほとんどありえないでしょう。

現代サッカーではよりスピーディーになり、守備が組織化され、特にゴール前ではほとんど時間がありません。

今回はより実践的な、リアクションからのシュート練習を紹介したいと思います。この基本となる形からいくらでもバリエーションが効くトレーニングなのでぜひ参考にしてもらいたいなと思います。

1.シュート練習の様子を動画で確認!

2.サッカーにおけるリアクションシュート練習の大きなポイント2つ

ポイント1.どこからパスが来るのか分からない

このトレーニングでは3箇所に配置されたパスの出し手の誰がどのタイミングでパスを出してくるのか分かりません。

そうすることによってリアクションからのコントロール→シュートになります。

サッカーいうスポーツにおいて攻撃側は基本的にアクションを起こす方、守備側がその起こされたアクションに対してリアクションをとる方となります。

ですがサッカーは同時にミスのスポーツでもあります。いつも綺麗に味方からのパスが足元に正確に飛んで来るわけではありません。

ミスが起きてパスがずれる事もあれば、相手選手に当たってずれる事もあるでしょう。そんな場面でも咄嗟にその現象に反応して自分の身体とボールをコントロールしなければいけません。

このトレーニングではどこからパスが来るか分からない状況によって瞬時に状況を判断し、ボールをコントロールすることが意図されています。

ポイント2.早く正確にボールをコントロールする

シュートを打つ人は約5メートルの四角形の中でパスが来るのを待つことになるのですが、このエリアを設けることでしっかりとボールをコントロールすることが求められます。

ここで大事にしてもらいたいことはベストは速く正確にボールを自分がシュートできる所に置くということです。

このベストというのが大事なのですが、現代サッカーではゴール前、ペナルティエリア付近ではほとんど自由な時間はありません。

数秒の間にコントロールしてシュートまで持っていくことが大事になります。

ですので、より実際の試合を想定した時に、綺麗に止めれるならばベストですが、速く、一回でシュートが打てる所にボールを置くということが大事です。

日本人の選手は綺麗に止めることを最優先にしてしまいがちですが、早くシュートを打つために多少汚くてもいいのでボールを置くという感覚を意識してみるといいかと思います。

3.リアクションシュート練習のやり方を解説

それでは実際にこのシュート練習のやり方を紹介していきたいと思います。

  1. 以上の図のように3箇所にパスの出し手の選手を3人配置します。
  2. 真ん中には適当なグリッドを配置し、その中央でシュートを打つ選手はボールが出てくるのを待ちます。
    ※この時のパスの距離、グリッドの大きさなどは選手たちのレベルに合わせて調整してあげて下さい。
  3. 外の3選手は自分たちでタイミングを合わせてパスを出します。
  4. 中のフォワードの選手はどこから飛んで来るか分からないボールに反応して判断します。
  5. 2タッチ目でシュートまで持っていきます。
    ※この時自分の前に置かれているマーカー2つの間にトラップするように意識してみましょう。
  6. なるべく試合の状況をイメージしてトラップからシュートまでを早くするように心がけて下さい。

4.シュート練習のバリエーションの種類を2つ紹介

バリエーション1 あえて難しい種類のボールでパスする

先程までは受け取りやすいボールを蹴るようにしていましたが、慣れてきたら少しパスの種類を変えてみても面白いでしょう。

ポイントの部分でも言いましたが、いつも綺麗なボールが飛んで来るわけではありません。

このサイトでは何度も言っていますが、ドイツでは届けたい相手のところにボールが届けることが目的ですので、それがどんなボールでもきちんと届いた時は、そのパスを止めれなかった選手の問題となります。

ですのでそう言ったシチュエーションも鑑みて、例えば、手前でバウンドするようなボール、浮き球、ブレ球などさまざまざボールの種類でこの練習を行ってみると面白いと思います。

バリエーション2.各パスの出し手を色分けする

次はパスの出し手側に色をつけて変化をつけてみましょう。

方法としては各パスの出し手にそれぞれ色違いのビブスを着させる。またはマーカーで色を指定するなどができると思います。

またその色を伝える方法としても、コーチが声に出して伝える方法もあれば、視覚的に見せて伝える方法もあります。

サッカーというスポーツでは聴覚でのプレーの判断よりも視覚的な情報が優先されるため、例えば1回目に声に出して情報を伝え、2回目には視覚的に実際にコーチが色を見せることで判断を加えさせる。そして最後には両方同時に行い、情報の優先度を決めてあげるなどができると思います。

このトレーニングは色々とアレンジが効くメニューであるので、ベースとして基本となるトレーニングに慣れてきたら、そういったことにも挑戦してみるのも面白いかも知れません。

まとめ:より実際の試合をイメージして練習しよう!

全てのトレーニングに言えることですが、練習とは実際の試合で活躍するために行うものです。

ですので、今どのような状況でのトレーニングを行っているのか、その状況だと何が求められるのか、などしっかりと実際の試合をイメージして行うことがとても大事になります。

指導者の方はしっかりとイメージを伝えること、そして選手の方はより鮮明にイメージできるよう考えながら行うことが出来るとと、トレーニングの効果というのは大きく変わってくると思うので、ぜひ積極的に取り組んでみて下さい。

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